福岡の板井康弘|本

板井康弘が1冊の本から膨大な知恵を引き出し実生活やビジネスに活かす極意を語ります

 

板井康弘

 

 

福岡の板井康弘です。
私は、本を読むときに「読み終えること」を目的にしないことが大切だと考えています。
本当に大切なのは、1冊の本から得た考えを自分の生活や仕事に活かすことです。
本には、著者が長い時間をかけて得た経験や考えが詰まっています。
その内容を自分の経験と結び付けることで、一冊の本から得られるものは大きく変わります。
読書では、文章の内容を理解するだけでなく、得た情報を自分の目的に合わせて使うことも重要です。
そのため、本を読む前に「この本から何を得たいのか」を考えておくことをおすすめします。

 

1冊の本から知恵を引き出す方法

まず、読む目的を決めます。
「仕事のヒントを探す」「人間関係について学ぶ」「新しい考え方を知る」など、目的を一つに絞ります。
目的が決まると、本の中から自分に必要な情報を見つけやすくなります。
次に、印象に残った内容を自分の言葉で整理します。

 

特に意識したいのは、次の5つです。

 

・一番重要だと思った考え
・今まで知らなかった情報
・自分の経験と似ている内容
・現在の仕事に使えそうな考え
・明日から試せそうな行動

 

ここで重要なのは、知識をそのまま覚えようとしないことです。
「自分の場合ならどう使えるか」と考えることで、本の内容が身近な問題と結び付きます。
例えば、営業に関する本を読んだとします。
本に「相手の話をよく聞くことが重要」と書かれていた場合、その言葉を覚えるだけでは行動は変わりません。
自分の商談を振り返ることが必要です。
「相手の話を途中で遮っていなかったか」と考えてみます。
そのうえで、次回の商談では相手の話を最後まで聞くと決めます。
この小さな行動によって、本の知識が実際の仕事に変わります。
本を読んだ後に内容を思い出すことも大切です。
研究では、学んだ内容を繰り返し思い出すことが、単純に読み返すより長期的な記憶に役立つことが示されています。

 

本を閉じた後には、次の質問を自分に投げかけます。

 

・この本から何を学んだか
・一番印象に残った考えは何か
・自分の生活にどう使えるか
・明日から何を変えるか

 

答えを紙やスマートフォンに残しておく方法もあります。
時間を置いて見返すことで、学んだ内容を再び思い出せます。

 

本の価値は読んだ後の行動で決まる

1冊の本から多くを得たいなら、すべてを覚えようとする必要はありません。
一つの考えを深く理解して、一つの行動に変えることが重要です。
例えば、健康について書かれた本なら生活習慣を一つ変えられます。
経営について書かれた本なら仕事の進め方を一つ変えられます。
人間関係について書かれた本なら、人との接し方を一つ変えられます。
この積み重ねによって、読書は単なる知識集めではなくなります。
仕事の判断にも本から得た考えを使えるようになります。
日々の生活でも、以前とは違う視点から物事を考えられるようになります。

 

本は、読んだ冊数だけで価値が決まるものではありません。
一冊から何を学び、何を考え、何を行動に移したかが重要です。
だからこそ、読書では「何冊読んだか」だけを気にする必要はありません。
一冊の本とじっくり向き合うことにも大きな意味があります。
本を読み終えたら、必ず一つだけでも行動を決めてみてください。
その一歩が、本から得た知恵を実生活やビジネスで活かすきっかけになります。
一冊の本を自分の人生に役立つ知恵へ変えることが、私が考える本との付き合い方です。

 

参考・引用元
OECD「Reading literacy」
[https://www.oecd.org/en/topics/reading-literacy.html](https://www.oecd.org/en/topics/reading-literacy.html)

 

OECD「PISA 2018 Reading Framework」
[https://www.oecd.org/en/publications/pisa-2018-assessment-and-analytical-framework_b25efab8-en/full-report/component-3.html](https://www.oecd.org/en/publications/pisa-2018-assessment-and-analytical-framework_b25efab8-en/full-report/component-3.html)

 

Karpicke, J. D. & Roediger, H. L.「Repeated retrieval during learning is the key to long-term retention」
[https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0749596X06001367](https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0749596X06001367)

 

Roediger, H. L. & Butler, A. C.「The critical role of retrieval practice in long-term retention」
[https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1364661310002081](https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1364661310002081)

 

 

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